VRoid Studio正式版で作ったキャラクターをベースにアイテムを追加したりしてオリジナルキャラクターを再現する記事です。「オリキャラを3D化したい…フルスクラッチは無理…でもVRoid Studioだけではこだわりが再現できない…」と悩んでいるお方向けです。このキャラクターを作っていきます。
まずはVRoid Studioでベースをつくるところから。まとめページはこちら。
用意しておくもの
- VRoid Studio正式版(当記事ではv1.12.0を利用)
- 色補正機能のあるペイントソフト(なくても良いがあると便利)
プリセットや型紙で簡単に再現する
あらかじめデザイン画(二面図or三面図など)を用意しておいても良いです。今回は正式版を弄りながらキャラクターを作っているので(※この時点で企画の趣旨に反しているが順番が若干前後しているだけなので気にしない)このタイミングで二面図を作成しています。
コンセプトは「柴犬」「眼鏡」「RPGのサブキャラクター」でまとめています。この時点では後で尻尾をつけて揺らそうと思っていました。
顔とヘアスタイルをととのえる
キャラクターは頭部がまとまってないとぼんやりしてしまうので頭から。今回顔は言う事あまりないので流すとして、髪型は今回プリセットのものをとても気に入ったのでほぼそのまま使用していきます。ツールの使い方そのものは公式ヘルプがわかりやすいのでその辺も流します。
じゃあ今回は何を解説するかというとマテリアルテクスチャについて。
これはインナーカラーを設定するためのお試しとして初期生成の髪マテリアルテクスチャを差し替えた図。お試しだったんですけどキレイな二色髪になったのでそのまま採用しました。
髪マテリアルのテクスチャは細長い画像一枚で髪の表と裏を賄っているので、髪のテクスチャパラメーターのオフセット値などを調整すればわざわざそれ用の髪を生やさなくてもインナーカラーが設定できます。ソフトのカラー調整だと一色しか反映できないので、外部ソフトでテクスチャを作るなりレイヤーを利用するなり。
ところでこの髪テクスチャはベータ版の髪型サンプルモデルのものを加工して利用しています。これ扱いやすくて良いんですよ…。ご興味のある方は覗いてみてください。なおベータ版サンプルモデルの利用条件はこちらに。
テクスチャの細部を詰めていく
楽しい楽しいテクスチャ作業です。楽しいゆえに特に説明することもないです。思うままにどうぞ。今のところVRoid Studioには直線ツールがないのでその辺は外部ソフトで補っています。色味の微調整なども外部ソフトでやっています。
コートのテクスチャを仕上げる段階で他の部分にも手を入れています。全体のバランスを見ながら気になったところは早めに変えていったほうが良いのです。袖の模様の情報量が多すぎたのを減らしたり、コートの配色を落ち着いた感じにしたり。
テクスチャをどこまで描き込むか?は悩むところです。今回…というか私は自分の絵の再現に舵をきっているためけっこう描き込んで、シェーダの影はすこしソフトな感じにしています。その辺は自分の理想と相談してください。
VRoidStudioでやるのはここまで。一度VRMに出力して改変していきますが、このままでもシンプルなシルエットでお気に入りです。
衣装の改変を行う場合はVRMに出力する際、初期設定のままで行ってください。特にマテリアル削減機能は使わないでください。小物の追加をするだけなら、アタリとして使うだけなのでお好みの設定で大丈夫です。
【余談】ボディースーツ型紙について
正式版リリース後のアップデートで追加されたボディースーツの型紙。これがまた色々と夢が広がるものでした。
「ケモノっぽい手にできるじゃん…」とか「かぼちゃぱんつ…」とか「寸胴化が捗る」などとパラメータを弄りながら色々考えていました。こうやって全体の体型に手を入れるも良しなのです、が!
身体テクスチャに直接描き込む運用もできるタイツや手袋、インナーなどもボディスーツで扱うことができます。ガイドが共通なので簡単に移行できます。ちょっとしたシルエットで立体感を出すこともできますし、身体テクスチャとマテリアルを分離することになるのでシェーダーの影色を使い分けることができるようになってます。タイツ大好きな自分としましてはこことても大事なことです。とても。
【余談】重ね着について
正式版の目玉機能、重ね着について。重ね着機能の使い方は公式ヘルプを見ていただくのが一番なのでそちらを見ていただくとして。
公式ヘルプのような正統派の使い方だけではなく、ちょっとしたこだわりにも貢献してくれるのがこの重ね着機能。そのぶんマテリアルとテクスチャが増えるのですが、それはまあ、うん…。
これは説明用のお試しなんで模様レイヤを取り払っただけですが、裏地は色を変えてもおしゃれでいいですね。マルタのコートは外部で改造するので今回は見送っています。
ブラウスはワンピースの型紙で作っています。これは似たプリセットがワンピース型紙で作られていたからなのですが、今思えばボディスーツ型紙でやったほうがおそらくシンプルなテクスチャで楽だった。ワンピースのはすこし…特殊なので…。